わたし以外
今日は少し寒かったな。
コートは要らないけど上着は欲しい、
そんな気候が好きだなあ★
春はそこまで来ていそうで、
なかなか現れない。
今年も梅が咲いた。
季節は巡る。
「もっとこうするべきだった」
「こうしなきゃ」
「ああ言えたら良かったのに」
そう思うことは多い。
何故だろう。
「こんなわたしはイヤ」だから、か。
いつも自分ではない何かを目指して、人は頑張る。
あの子でもなく、あの人でもなく。
あの子のココと、あの人のソレを兼ね備えた自分でありたいと願う。
それは無意識に繰り返されて、人は悩む。
そのうちに、自信をなくす。
「どうしてわたしはこうなんだ」
分かっているけど、うまくいかないのだ。
見えているけど、触れられないのだ。
そして、今の自分との狭間で宙ぶらりんになって、行き場のない劣等感と情熱を持て余す。
自省の念が強すぎる人には、そういうことが起きがちではないかな。
すごく充実した道のりも、本人の気持ち次第で足取りを「重い」と感じることも「重みがある」と感じることもあるのだ。
ため息ばかりの日が続いても、そこを通るしかない。
逆に言えば、そこを通れば先に行けるのだ。
時間は限られているように見えて、自分の感じ方次第でもある。
過ぎる時間に自分なりの意味を持つことができれば、ため息の日も、涙の夜も、大切な命の糧になるんじゃないかな。
最近、「うまくいかないことがあって、今日は泣いてた」と話している人がいて、ふとそんなことを考えた夜だった。
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